三池炭鉱の歴史と産業遺産としての評価
宮原坑
内閣府資料『「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」について』 註1 から引用(太い赤字は筆者が記入)
竣工当時の図面、黄色の部分が築港工事に伴う埋立地(旧長崎税関三池税関支署に展示)
石炭の物流インフラが現存
廃線跡
三池港の意義と團琢磨の功績
團琢磨の胸像(旧三井港倶楽部の敷地内)
全盛期の三池港の模型(大牟田市石炭産業科学館)
三池港の仕組み
下関漁港閘門(山口県下関市)
セント キャサリン ドック(イギリス ロンドン)
一般的な閘門との違い
Googleマップのキャプチャを加工
ちなみに「建築マップ」ではふたつの複扉室閘門を紹介しています。ひとつは山口県下関市の 下関漁港閘門。日本海と瀬戸内海の干満差で生じる潮流を抑制するために、本州本土と彦島の間の狭い海峡に設置されたものです。もうひとつはイギリス ロンドンのテムズ川に接する セント キャサリン ドックの閘門。三池港と同じくドックの水位を保つための閘門ですが、スルース ゲート(後述)を持たないためか、こちらは複扉室閘門が採用されています。
本稿の構成
次のページから三池港に現存する歴史的な建築物・構造物や機械などを具体的に紹介します。構成は次の通りです。
建物名 | 三池港 Miike Dock |
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設計者 | 閘門:テムズ シビル エンジニアリング Thames Civil Engineering |
所在地 | 福岡県大牟田市新港町1 |
用途 | 港 |
竣工 | 1901(明治34年) |
構造 | 閘門・可動橋:鉄骨造、スルース ゲート脚部:レンガ造、護岸:石造 機械室建屋:木造 |
交通 | 車:国道389号線 三川町1丁目 or 三里町2丁目交差点から港湾地区へ向かう。または有明海沿岸道路(国道208号線)を南端まで行く。 バス:西鉄バス 三川町一丁目で下車 徒歩約10分。三池港にもバス停はあるが本数が極めて少ない。 |
備考 | 世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成資産。「建築マップ」では構成資産をいくつか紹介している。詳しくはこちら。 閘門や港湾地区の奥は立ち入り禁止、船渠の東岸付近はOK。毎年11/3の「近代化遺産一斉公開」等、ときどき港の一般公開が行われる。本稿の写真はおおむねその時の撮影である。 |
公開日:2013年10月6日、最終更新日:2013年10月6日、撮影時期:2005年6月、2006年7月、2007年5月、2012年11月
カメラ:Panasonic LUMIX DMC-FX1、Canon PowerShot S90、Nikon D50(Photoshopで修正)