坑内見学ツアー
池島炭鉱で特筆すべきは一般人が坑道を見学できることです。確かに、他の金属鉱山等でも閉山後に坑道を公開しているところが何カ所かありますが、現役時代そのままの状態が維持されている池島炭鉱は迫力が違います。交通の便は必ずしも良くないものの、本物の坑道が見られるなら池島に行く価値は十分にあるでしょう。
池島炭鉱の坑内見学は2006(平成18)年頃から散発的に実施された後、2011(平成23)年から恒常的に開催されるようになりました。興味のある方は下記リンク先をご覧ください(注意:筆者に問い合わせてもお答えできません)。基本的に現地集合・現地解散ですが、東京出発のツアーもあります。ただ、自由行動の時間を確保するには池島まで自力で行くことをお薦めします(交通手段は6ページを参照)。
このページでは、筆者が参加した2008(平成20)年の見学ツアーの模様を紹介いたします。2011年以降のツアーと内容はほぼ同じだと思いますが、当時と現在では変わっている部分があるかもしれないことをご承知ください。
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パネル展示と炭鉱弁当
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入坑準備
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坑口の扁額には「本卸坑口 昭和二十七年十月」とある。これは坑道の鍬入式を行った時期。
坑口から入坑
再びバスに乗って炭鉱の入口である坑口へ移動。筆者の見学時は、排気竪坑の南側に二つある斜坑口のうち、本卸坑口(ほんおろしこうぐち)と呼ばれる方から人車(じんしゃ)という車両で入坑しました。閉塞していない坑口を見るのも、人車に乗って入坑するのも、炭鉱ファンにとって実に感動的な体験です。
ただし、現在は本卸坑口の使用は中止されているため(閉塞はしていない)、現行ツアーは池島港付近にある別の坑口から入るようになっています。こちらは斜坑ではなく水平の坑口です。
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坑内
なお、坑内の撮影は自由ですが、なにぶん団体行動なので、三脚を立ててじっくり撮影する時間が確保できるとは限りません。もっともこれはツアーの参加人数次第で、少人数なら比較的余裕があるかと思います。三脚が使えれば理想的ですが、いちおう手持ちで夜景撮影ができるレベルのカメラを用意した方がいいでしょう。
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炭鉱マンが説明
続いて、貯炭場付近に設けられた模擬坑道に移動するのですが(“模擬”とあるように本物の坑道ではない)、そちらの説明は割愛します。坑内見学が終わると、中央会館に移動して池島炭鉱を紹介する映画を鑑賞し、ツアーは終了。筆者が参加したときはだいたいこんな流れでした。
スライドショー 19枚(写真をクリックすると次を表示、下辺にマウスカーソルを合わせるとサムネイルを表示します)
リンク
- 九州最後の炭鉱「池島」より > 見学するには?
- 長崎さるく > 長崎学さるく > 池島炭鉱さるく
- ながさき旅ネット > 法人・団体向けサイト > 産業観光 > 池島炭鉱体験コース
坑内見学ツアーは予約が必要。「長崎さるく」と「ながさき旅ネット」という二つの予約窓口が存在するが、どちらも長崎国際観光コンベンション協会の受付である。詳しくは同協会に問い合わせていただきたい。