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セント キャサリン ドックの可動橋群 ( 3/5 )
Movable Bridges of St Katharine Docks
ロンドン
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【301】
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【302】

クレーンを意識した?デザイン

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閘門の内側(ドック側)にある可動橋2は、ドック内の可動橋群では唯一、自動車の通行が可能な道路橋です(他はすべて歩道橋)。
 
いささか無骨な外観なのは、荷重が大きいことは当然として、しかしイギリスならスマートなデザインもできるはず。推測ですが、後述するクレーン(写真302右奥)と意匠的に合わせているのかもしれません。
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【303】

クレーンのモニュメント

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そのクレーンは閘門近くの高層ビルの足下にあります。案内板の英文が読めないので詳細は不明ですが、「1890」と載っていたので、セント キャサリン ドックが港湾荷役の場所だった頃に使っていたものを記念に保存したと思われます。
 
華やかなウォーターフロントに変貌しても、それとは縁遠い過去の歴史をきちんとモニュメントにデザインして継承するあたりに、産業遺産を大切にするイギリスらしさを感じました。
 
クレーンを見た後で改めて可動橋2を観賞すると、その色彩や橋桁を持ち上げるフレームの形状は、クレーンを意識しているとしか思えません。断言はできませんが、その可能性は高いでしょう。
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【304】

可動橋2の開き方

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橋桁の開き方は可動橋1と同じく跳開式(跳ね橋)。しかし、可動橋1と2では外観がずいぶん異なります。可動橋1は、橋桁を持ち上げる仕組みが露出していませんでしたが、ということは、地中で橋桁とウエイトと繋がっていて、シーソーの原理で動く構造のはずです。
 
一方、可動橋2の開き方を外観から判断すると、フレーム先端のケーブルを地中のドラムで巻き取り、回転軸を中心に橋桁が大きく持ち上がる構造と思われます。かなりダイナミックな開き方です。

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