タイトルロゴ


スライドショー 13枚

山の口住宅

概要

山の口住宅は山口県下関市の市営住宅だ。竣工は1950(昭和25)年度で、同市においては1948(昭和23)年度の 清和園住宅に続く最初期の団地である。山の口住宅と同年には 宮田アパート園田住宅も建設されている。

photo01
清和園・園田・宮田の各団地が4階建て中層棟で構成されているのに対し、山の口住宅は2階建ての低層棟のみが4棟、南向きの傾斜地に並ぶ。住戸はメゾネットではなくフラットタイプである。したがって普通の中層棟と同じように階段室があるわけだが、同時期の宮田アパートと園田住宅がNSペアになっているのに、山の口住宅では全棟南入りだ。これはおそらく住棟南側のスペースをその住棟の前庭と位置付けているためと思われる。

また、第4棟の階段室だけはデザインが若干異なっていて、壁ではなく柱によって踊り場の床が支持されている(右の写真)。この理由は分からないが、地形上、第4棟は周囲から見られやすい位置にあることから、設計者がシンボル性を表現したのかもしれない。

データ

住所:山口県下関市山の口町
竣工:1950(昭和25)年度
撮影:2012(平成24)年11月

作成日:2014/4/29、最終更新日:同左

inserted by FC2 system