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西町団地

概要

西町団地は、福岡県住宅協会(現・福岡県住宅供給公社)が直方市に建設したゲタバキ アパート型の集合住宅だ。竣工は1958(昭和33)年度。鉄筋コンクリート造4階建て、1階に店舗が、2~4階に住宅が入っている。

形状は南北に細長い片廊下型住棟で、両端の階段室開口部に特徴があり、南側は縦長のサッシが、北側はドット状の丸穴が設けられている。ドット状の丸穴は福岡県住宅協会が多用したデザインだ(例 別府団地)。ただ、西町団地では階段の側面にこの開口が付いているため、階段スラブと開口部が干渉してしまい、その部分の丸穴は表面を窪ませただけのフェイクで処理している。

また、住棟が南北に長い場合、西日の暑さを避けるため、普通は住戸を東向き、共用廊下を西向きにするものだが、西町団地はその逆、つまり住戸が西向きになっている。このような設計をした理由は分からないが、おそらく当時はまだ前述のセオリーが定着しておらず、バルコニーを前面道路側に露出させない(生活感を見せない)ことを優先したのではなかろうか。

データ

住所:福岡県直方市古町11
竣工:1958(昭和33)年度
撮影:2010(平成22)年5月
戸数:20戸

参考文献

  1. 『福岡県住宅復興誌 II 』福岡県住宅復興促進協議会

作成日:2014/11/12、最終更新日:同左

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