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新町団地

概要

新町団地は、1953(昭和28)年度に福岡県住宅協会(現・福岡県住宅供給公社)が北九州市門司区(建設当時は門司市)に建設した団地だ。4階建ての階段室型板状住棟が2棟、南面平行配置で建っている。住戸タイプは2棟とも公営住宅標準設計の51CN型で、末尾のNは階段室が北入りであることを意味する。初期の団地には、住民の交流を促すため階段室を南北で向かい合わせにするNSペアという配置が多いが、この新町団地では採用されていない。

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また、国が制定した51CN型はバルコニーが食堂と洗面所の部分にしかなく、物干し台やサービスバルコニーの意味合いが強かったのに対して、県協会はバルコニーを住戸の間口全体に拡張するといったアレンジを加えており、新町団地も福岡県バージョンで設計されている。バルコニーを囲って居室化するといった改造も少なく、階段室の塗り分けやサッシの更新以外は比較的建設当時の姿を維持しているといえるだろう。

データ

住所:福岡県北九州市門司区東新町2-9
竣工:1953(昭和28)年度
撮影:2013(平成25)年11月

参考文献

  1. 『福岡県住宅復興誌 I 』福岡県住宅復興促進協議会


作成日:2014/5/30、最終更新日:同左

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