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黄金団地

概要

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黄金(こがね)団地は、福岡県北九州市門司区の住宅街にあった中層棟4、戸数64の小規模な団地だ。市街地住宅ではなく団地型住宅でこの戸数は、公団九州支所では小石団地の40戸、原町団地の60戸(どちらも北九州市若松区)に次ぐ少なさである。住棟構成は板状3棟とボックス型1棟で、すべて4階建ての階段室型。公団の資料によると竣工時期は1957(昭和32)年から1968(昭和43)年であり、住棟のデザインや外壁の傷み具合から判断すると、板状3棟が1957年、ボックス型1棟が1968年の竣工と思われる。

住棟配置は基本的に南面平行だが、敷地形状の都合で北端の1棟はやや角度が振られていた。小規模ながら、住棟間の中庭にはそれぞれプレイロット(小公園)や植栽があったり、管理人室(清掃員詰所に転用)や集会所があるなど、住環境はきちんと整備されていた。住棟そのものは標準設計だが(タイプは未確認)、バルコニーの手すりに独自性が見られる。また、住棟番号が100から400まで100単位になっているのは公団九州支所の特徴である。

黄金団地は住民の退去完了後、2013(平成25)年に土地・建物ごと民間に売却され、同年中に解体された。跡地は戸建て住宅地になる予定だ。

中央の赤マーカーが黄金団地

データ

住所:福岡県北九州市門司区中二十町10
竣工:1957〜1968(昭和32〜43)年
撮影:2006(平成18)年4月、2010(平成22)年5月、2014(平成26)年1月
備考:現存せず

作成日:2011/10/17、最終更新日:2014/1/26 説明文を全面改訂、写真の追加と一部削除

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