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大谷団地

概要

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大谷団地は、1956〜1960(昭和31〜35)年に建設された福岡県の公団(現UR)住宅としては最初期にあたる団地で、北九州市戸畑区(建設当時は戸畑市)の宮田山という小高い山の東側に位置する。北九州地区は工業地帯で人口が多く、宮田山も戦前から戦後にかけて宅地開発が行われ、傾斜地に戸建て住宅や団地が密集している。大谷団地はそうした住宅地の中にある。棟数は4階建てが9棟、2階建てが1棟の計10棟。戸数は256。

敷地は南北に延びた長方形。その中央部を頂点として南北両側に下がる傾斜地がヒナ壇状に造成されて、南面平行に住棟が並んでいる。北向き傾斜地の団地は少々珍しいのではなかろうか。傾斜地のために変化に富んだ景観が味わえるが、高齢化が進む中でこの高低差はバリアになってしまうだろう。敷地内の高低差をできるだけ抑えるために盛土したらしく、南北両端には間知石の擁壁が築かれている。また、団地の周囲の道路はかなりの急坂だ。
 
URは大谷団地については「団地再生(集約化)」の方針を表明。2000年代中頃に改修工事が行われ、2013年末の時点で住棟・給水塔とも良好な状態が維持されている。
 

データ

住所:福岡県北九州市戸畑区菅原4-1
竣工:1956〜1960(昭和31〜35)年
戸数:256戸

リンク

  1. 団地百景大谷団地
  2. UR都市機構大谷団地

 
作成日:2014/1/1、最終更新日:同左

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