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志徳団地

概要

志徳(しとく)団地は九州最大規模を誇る徳力団地の近くにある団地だ。敷地は北西から南東方向に細長く広がり、県道11号線とモノレールで賃貸エリアと分譲エリア(志井サンハイツ)に分かれている。なお、本稿で紹介するのは賃貸エリアのみで分譲エリアは扱わない。
 
配置計画においては、細長い敷地にオープンスペースを確保するため、板状住棟をロの字に並べた囲み型配置を多用している点が特徴である。これにより、小規模な団地がいくつも集まったような適度なスケール感が生じている。
 
住棟はほぼすべて階段室型の板状住棟で、ポイントハウスは存在しない。これは、囲み型配置のために敷地を見通すヴィスタが無く、ポイントハウスの置きようがないからだろう。その代わり、団地の前面道路と丘陵地の山手地区に延びる道路との交差点の位置に、1階が店舗のいわゆるゲタバキ住棟を配置し、この立面のみ独自のデザインを施している。

左から徳力団地、志徳団地

住棟のデザインは1〜25号棟までと26〜37号棟で異なっている。資料等での確認は取れていないが、25号棟までが1期工事で、26号棟以降と分譲エリアはやや年数を経た後に建設されたと思われる。そこで、本稿では25号棟までと26号棟以降の写真を分けて掲載している。
 
給水塔は2基。ひとつはゲタバキ住棟近くのボックス型で、塗装は比較的地味だ。上述の通りヴィスタが無いため、給水塔の存在も団地内であまり目立っていない。もうひとつは敷地南東の道路を隔てた場所にあり、実はこれが志徳団地のものかどうかはっきりしないのだが、周囲の状況から26~37号棟の給水塔と判断した。公団九州支所にしては珍しい鉄骨造である。しかもモノレールの軌道を挟んで分譲エリアの給水塔と並んでいる。
 

データ

住所:福岡県北九州市小倉南区志徳1
竣工:1972〜1987(昭和47〜62)年
撮影:2011(平成23)年9月

リンク

  1. UR都市機構志徳団地

 
作成日:2011/10/17、最終更新日:同左

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