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槻田団地

概要

槻田(つきだ)団地は福岡県北九州市の小倉北区と八幡東区の境界付近、到津の森公園の西に位置する。1956(昭和31)年に竣工した公団最初期の団地だ。槻田団地の現在の住所は小倉北区上到津(かみいとうづ)で、槻田は団地より南の八幡東区内の一町名になっているが、もともとは団地の西側に広がる板櫃川と槻田川の流域一帯が槻田地区であり、1887(明治20)年に高槻村と荒生田(あろうだ)村の合併により成立した槻田村が発端である。竣工当時は団地の南の県道296号線を西鉄の路面電車(既に廃止)が通っており、これを利用した通勤を前提にこの場所が選ばれたのだろう。

団地の配置計画は板状住棟による標準的な南面平行配置。北入りと南入りの階段室を向き合わせるNSペアも採用されている。竣工当時の棟数は5棟で、南から100・200・300… と100単位で住棟番号が振られているが、筆者が2008(平成20)年に訪れた時点で北端の500号棟は更地になっていた。戸数は64戸。公団九州支所の団地型住宅としては小石団地(40戸、北九州市若松区)や原町団地(60戸、同)に次ぐ少なさで、黄金団地(64戸、北九州市門司区)と同数である。

300と400号棟の間には福岡県以外ではほとんど見かけない逆とっくり型給水塔が建っている。同時期の大谷団地(北九州市戸畑区)にも現存するが、大谷団地の給水塔は外壁が補修されているのに対し、槻田団地は竣工当時のコンクリート打放しのままだ。

URは槻田団地については「用途転換」の方針を決定しており、今のところ2019(平成31)年3月を契約期限とする定期借家住宅として入居者を受け付けている。

データ

住所:福岡県北九州市小倉北区上到津4-24
竣工:1956(昭和31)年
撮影:2008(平成20)年4月、2012(平成24)年2月

リンク

  1. UR賃貸住宅 九州エリア槻田
  2. GMT foto @KitaQThe 昭和


作成日:2014/2/15、最終更新日:同左

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