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千代町公団住宅

概要

千代町公団住宅は福岡県庁や東公園の近くにある市街地住宅だ。竣工は1968(昭和43)年。住戸数は193戸である。地上7階建てのうち1階と2階の一部に店舗や高齢者福祉施設、障害者支援施設などが、2階の一部と3〜7階に住居が入っている。建物の形状はコの字型だが、道路から中庭がほとんど見えないため単純な四角形のように見える。3階から上の壁面は窓が規則的に並ぶだけの無装飾なデザインということもあり、かなりのボリューム感がある。

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店舗はスーパーではなく「千代町商店街」という個別の店が連なる商店街になっている。フロアの配置は右の案内図の通り。四周を店舗で取り囲んだ内側に店舗がグリッド状に並び、その間を細い通路が通っている。こういうプランは珍しい。通路に接する部分が多いほど良いと当時は考えたのだろうが、率直にいえば通路面積の割合が大きすぎるのは効率的ではない。

ただ、平面計画の妥当性はともかく、結果的に昔ながらの路地を移植したかのような空間が出現した。大半が閉店してシャッター街と化したことも含めて、市街地住宅の中に“昭和の商店街”がそっくり残っているわけである。

住戸階の全体的な平面は、中廊下型と片廊下型を併用している。道路側の住戸はもちろん、中庭側の住戸もすべてサンルーム型で、外気に面したバルコニーは存在しない。屋上は現在も物干し場として開放されている。

データ

住所:福岡市博多区千代1-21-16
竣工:1968(昭和43)年
撮影:2011(平成23)年12月

作成日:2013/4/30、最終更新日:同左

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