タイトルロゴ

Get the flash player here: http://www.adobe.com/flashplayer

スライドショー 16枚(写真をクリックすると次を表示、下辺にマウスカーソルを合わせるとサムネイルを表示します)

白石第二アパート

概要

白石第二アパートは福岡市中央区にある古い民間アパートだ。鉄筋コンクリート造の4階建で1958(昭和33)年に竣工。この時期のRC造集合住宅の現存例はずいぶん少なくなったが、白石第二アパートは改修されて良好な状態が維持されている。とはいえ、改修後の外壁色は率直に言ってあまり良いセンスとは言い難い。昭和20〜30年代の集合住宅によく見られる凹凸の多い立面は、単一色にとどめた方がデザインの魅力が活きると思うのだが、変に塗り分けをして新しいのか古いのか中途半端な姿になってしまったのが残念だ。

道路側立面しか見学できなかったが、見える範囲で特徴を述べると、公団や住宅協会の住棟と比べて階段室の突出が大きい。また、屋上にアクセスできるよう階段室だけ1階分高くなっている。ただ、改修後は屋上の手すりが撤去されているので、屋上開放は止めたと見られる。

そして最も目を引くのが住棟に付属する2階建の事務所部分である。ここにはアパートの管理者でもある不動産会社が入っているようだ。格子状のリブと開口部による平面構成的な立面や、片持ちスラブで2階のボリュームを大きくするなど、なかなか意欲的なデザインが施されている。エントランス庇の櫛状部分は構造的に必要とは思えず、これは純粋な意匠だろう。

データ

住所:福岡市中央区薬院1
竣工:1958(昭和33)年
撮影:2005(平成17)年8月(改修前)、2012(平成24)年6月(改修後)

作成日:2012/8/30、最終更新日:同左

inserted by FC2 system