池島炭鉱
概要
池島は長崎県の旧外海町の沖合に浮かぶ小さな島だ。長崎県には端島(軍艦島)などのように幕末・明治初期から炭鉱開発されていた島がいくつもあるが、池島は戦後の1952(昭和27)年に開発に着手、1959(昭和34)年に営業出炭が始まった比較的新しい炭鉱である。事業者は池島近くの松島などで炭鉱経営を行っていた三井系の松島炭鉱。
池島炭鉱には最新の技術が投入され、島内には鉄筋コンクリート造の炭鉱住宅が整然と並んだ。各地で閉山が相次ぐ中で経営を続けるも2001(平成13)年に閉山。一大産炭地の九州における最後の炭鉱だった。私が2008年に坑内見学に訪れたとき、住宅の数棟が解体されていたものの、今も島内には炭鉱の施設や住宅がほぼそのまま残っている。炭鉱のシステムとまちなみが丸ごと現存する数少ない貴重な存在である。
池島の炭鉱住宅については「団地・集合住宅」カテゴリーで紹介している。また、「建築マップ」というサイトに炭鉱施設のより詳しい記事を発表している(写真は当サイトとほとんど同じ)。それらもぜひご覧いただきたい。
データ
住所:長崎市池島町
リンク
- 九州最後の炭鉱「池島」より 「地域おこし協力隊」という取り組みで池島に移り住んだ小島健一氏のブログ。
- 池島 かつて公開されていた池島を紹介するウェブサイト「池島のページ」を復元・復刻したもの。
- 廃墟徒然草 -Sweet Melancholly- > 池島炭鉱カテゴリ
- 池島炭鉱 施設編 建築マップ
- 池島炭鉱 ウィキペディア