タイトルロゴ

Get the flash player here: http://www.adobe.com/flashplayer

スライドショー 8枚(写真をクリックすると次を表示、下辺にマウスカーソルを合わせるとサムネイルを表示します)

国見炭鉱

概要

佐賀県伊万里市から松浦鉄道西九州線を南下したところにある夫婦石(めおといし)駅の隣に、大きなホッパーが残っている。これは国見炭鉱の積み出し施設である。かつて駅の西側の国見山中腹で国見炭鉱が操業しており、産出した石炭はエンドレスか何かの専用線で夫婦石駅のホッパーまで運び、ここで貨車(石炭車)に積み込んで出荷していた。

現在のホッパーはコンクリート製品工場の中に取り込まれている。放置されて廃墟と化す場合が多い炭鉱遺構の中では、なかなか珍しい事例だ。同様の事例は佐賀県多久市の明治佐賀炭鉱でも見られる。

松浦鉄道西九州線は佐賀県の有田駅と長崎県の佐世保駅を結ぶ93.8kmの路線。同線は伊万里鉄道伊万里線と佐世保軽便鉄道松浦線が起源で、夫婦石駅がある区間は前者である。伊万里線は、有田町の陶磁器や伊万里地区の石炭を伊万里港へ輸送するため、1898(明治31)年に有田~伊万里間で開業した路線だ。しかし、資金不足から1年も経たずに九州鉄道と合併。その後、国鉄〜JR九州を経て第3セクターの松浦鉄道が事業を継承して現在に至っている。

データ

住所:佐賀県西松浦郡有田町二ノ瀬
撮影:2009(平成21)年5月

リンク

  1. 長崎新聞過去の特集人情紀行 まつうら鉄道20、夫婦石
inserted by FC2 system