タイトルロゴ


スライドショー 6枚

本山炭鉱

概要

本山(もとやま)炭鉱は山口県の旧小野田市にあった炭鉱だ。小野田市は2005(平成17)年に山陽町と合併、現在の市名は山陽小野田市である。同炭鉱は宇部市から旧小野田市にかけて広がる宇部炭田の炭鉱のひとつで、規模は比較的小さい。遺構としては斜坑口が沿岸部の住宅街に現存する。

現地説明板によると、この坑口は1917(大正6)年に大日本炭鉱(株)が主要運搬坑道として設け、1941(昭和16)年に宇部鉱業(株)が完成させ、1963(昭和38)年まで使用されたとのこと。ただし、1917(大正6)年から1941(昭和16)年の間、この坑口から出炭していたかどうか説明板では分からない。他の資料も基本的に説明板の引き写しに過ぎず、これ以上詳しいことは不明である。

photo01
斜坑口は鉄筋コンクリート造のラッパ型で、側面は石積みになっている。ラッパ型坑口の現存例は珍しい。坑道はここから海底に延び、おおむね沖合約3km、最深部約200m、総延長約19kmに及んでいる。

また、県道354号線を通って本山炭鉱に行くなら、道路から遠目に見ることしかできないが、西沖交差点付近にある西沖ノ山炭鉱の桟橋の遺構(右の写真)もチェックしておきたい。

左下:本山炭鉱、右上:西沖ノ山炭鉱

データ

住所:山口県山陽小野田市大字小野田214-4
撮影:2007(平成19)年10月

リンク

  1. 山陽小野田市文化財・歴史民俗資料館旧本山炭鉱斜坑口
  2. 日本の鉱山山口県本山炭鉱斜坑坑口
  3. ツルハシさんのブログ本山炭鉱斜坑(山陽小野田市)本山炭鉱2(山陽小野田市)

作成日:2013/8/3、最終更新日:同左

inserted by FC2 system