山田炭鉱 ボタ山と索道支柱
概要
ホッパーの背後にはボタ山がそびえている。多くのボタ山が今や草木に覆われて自然の山と見分けが付きにくくなっており、それは山田炭鉱も同様であるが、しかしここではボタ山ならではの現象を見ることができる。というのは、閉山から数十年を経た現在もボタが自然発火を続けていて、山の中腹から白煙が上がっているのだ。炭鉱の現役時代にはよくあった現象だが、今も自然発火が見られるのは珍しい。なお、臭気がきついので気分が悪くなったら直ちに現場を離れた方がよい。
また、出炭した石炭は索道(さくどう、ロープウェイのこと)によって香椎線の土井駅付近に輸送していた。この索道の支柱が山田炭鉱から南西に数キロほど離れた畑の中に1本だけ残っている。
データ
住所:福岡市東区名子2-1(索道支柱)
撮影:索道支柱 2007(平成19)年2月、ボタ山 2010(平成22)年12月