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三井化学 大牟田工場

概要

三井系の総合化学企業である三井化学は、関連企業の合併・再編を繰り返して現在の形になったが、その起源は福岡県大牟田市の三井三池炭鉱に遡る。石炭は、掘り出したばかりの原炭から産業用のコークス(石炭を乾留=蒸し焼きした燃料)に加工する必要がある。その製造過程で発生するガスやコールタールを原料にした石炭化学工業が、三井化学の始まりである。大牟田市の石炭化学工場群は、昭和初期に三池炭鉱の一部門から東洋高圧工業、三井化学工業、三池石油合成(後の三池合成工業)として独立。戦後は組織改編と石油化学への転換を経て、現在は三井化学へと集約された。

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新たに設置されたゲート

大牟田工場は増改築や建て替えが頻繁に行われているが、戦前の建築物もある程度は残っている。本稿では公道や公共空間から見える範囲で確認できたものを紹介する。なお、大牟田工場は公道からであっても撮影者に対して少々厳しい態度を取る場合があるので、見学・撮影時は十分注意されたい。

それから、以前は工場敷地を貫通する水路沿いに市道が通っていて誰でも自由に通行できたが、現在は工場関係者以外の通行は禁止されている。本稿の掲載写真には、立ち入り禁止前にこの市道から撮ったものが多数含まれることを断っておく。

データ

住所:福岡県大牟田市浅牟田町・稲荷町

参考文献

  1. 『筑後の近代化遺産』九州産業考古学会筑後調査班、弦書房

リンク

  1. 三井化学大牟田工場大牟田工場100年の歩み

作成日:2012/11/10、最終更新日:2014/11/8 「諸施設」と「水路、レンガ塀など」をUP。

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