大牟田市の旧製氷所（推定）
現 トータル クリスチャン チャーチ

概要

この建物は、現在はプロテスタント系の教会として使われているが、牧師さんのお話によると元は製氷所だったとのことである。ただし、その会社名や建物の竣工年などの詳細はまったく不明で、製氷所ということさえ牧師さんがそう伝え聞いているに過ぎない。一応、当サイトでは製氷所として紹介する。

建物は、切妻屋根の長い棟に、短い棟が直交している。一目でレンガ造だと分かる短い棟だけでなく、長い棟の方も、白く塗装されているだけで実はレンガ造である。短い棟の屋根を見れば察しが付く通り、そちら側は損傷が激しくて放置状態に置かれている。牧師さんのご厚意で内部を少し見学させていただいたところ、2階は間仕切り壁を設けて改築した形跡が見られた。建具がアルミサッシということは、昭和中期までは何かに使っていたと思われる。

一方、長い棟に付随する下屋や正面玄関は、後年に鉄骨造で増築されたものだ。下屋が本体に接する部分の壁が内部に存在せず、2階のレンガ壁は柱・梁で支持されていた。このように、教会に転用される前にかなり大がかりな増改築が行われていたようだ。