浅野セメント門司工場
概要
門司の地に浅野セメントの工場が建てられたのは1893(明治26)年のことで、我が国のセメント産業においてはかなり初期の工場である。だが、解体直前まで現存していた建物がいつ頃の建設かはよく分からない。同社はその名の通り浅野財閥系の企業だったが、戦後の財閥解体によって日本セメントに社名を変更している(現在は太平洋セメント)。門司工場は1980(昭和55)年に閉鎖された後は長らく廃墟状態で放置されていたが、2008(平成20)年に解体された。
データ
住所:福岡県北九州市門司区風師1-4
撮影:2007(平成19)年2月、2008(平成20)年1月・7月
備考:解体済み
参考文献
- 『北九州の近代化遺産』北九州地域史研究会、弦書房
- 『廃墟という名の産業遺産』 INDIVISION