花房陸軍飛行場
概要
熊本県の泗水町(現 菊池市)に陸軍の飛行場や航空通信学校が完成したのは、太平洋戦争の前年のことである。戦後、施設は解体されたが、高架水槽(給水塔)や弾薬庫、格納庫基礎などのいくつかの遺構がのどかな田園の中に点在している。
高架水槽は遺構のシンボル的存在だ。戦後、この地に入植した開拓団に生活用水を供給し、2007(平成19)年まで使われ続けた。弾薬庫も開拓団の住宅に使われたというが、現在は倉庫か何かになっているようだ。格納庫基礎は、現在は民間企業の敷地の両端に残っている。おそらく、この敷地を覆う大きさのヴォールト屋根が架かっていたと思われる。
データ
住所:熊本県菊池市泗水町
竣工:1940(昭和15)年
撮影:2006(平成18)年7月
リンク
- 九州ヘリテージ > No.29 花房飛行場跡
- 旧陸軍飛行場跡の給水塔を文化財に くまにちコム