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川棚海軍工廠

概要

佐世保海軍工廠の増産と空爆の被害を分散するため、佐世保市に近い川棚町に川棚分工廠が設置されたのは1942(昭和17)年のことである。これが翌年に格上げされて川棚海軍工廠となった。同工廠は魚雷を生産し、町内の別の場所にある魚雷発射試験場でテストを行っていた。やがて戦局が悪化して各地が空襲を受けるようになると、川棚海軍工廠は山間部に造られた地下工場へと移転した。

戦後、工廠跡地に民間工場が進出して遺構はほとんど失われたが、筆者が訪れた時点で倉庫4棟、防空監視哨1基、そして地下工場が2ヶ所に残っていた。なお、倉庫群は川棚分工廠の開設前に建てられていたようだ。

データ

住所:長崎県東彼杵郡川棚町
撮影:2007(平成19)年11月

参考文献

  1. 現地説明板、川棚町教育委員会

リンク

  1. 川棚町観光ガイド川棚町周辺の見所戦争史跡
  2. 産業考古学研究室近代化産業遺産総合リスト東彼杵郡川棚町

作成日:2012/9/29、最終更新日:2012/9/30 文章を若干修正

マーカー上から本部・疎開工場、石木地下工場、倉庫、防空監視哨

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