タイトルロゴ


スライドショー 13枚

桃山配水池

概要

桃山配水池は山口県宇部市の水道施設である。別の施設(中山浄水場)で浄化された水が桃山配水池に汲み上げられ、自然流下によって市内に給水されている。この配水池は沖ノ山炭鉱が1924(大正13)年が建設し、1926(大正15)年に宇部市に譲渡された。

近代化遺産としてはふたつの建造物が現存する。ひとつは桃山配水計量室という給水量を測るための施設で、配水池に向かう道路の中央に建っている。構造はレンガ造。形は八角形だが昔から“六角堂”と呼ばれている。

もうひとつは、旧桃山一号配水池監視廊入口という名前の通り、配水池を監視する廊下の入口で、配水池の敷地内にある。基本的に立ち入り禁止だが外部からフェンス越しに見える他、後述する三号配水池の開放日に間近で見学可能。構造は鉄筋コンクリート造。小さな建屋ながら、入口を尖塔アーチで縁取りしたり、柱を上に伸ばして垂直性を強調するなど、ゴシック調のデザインが施されている。

さらに、一号に替わって建設された桃山三号配水池も紹介しておく。竣工年は未確認。貯水タンク上に展望台が建っていて、それ自体はあまり高くないが、もともと配水池は高台に位置しているので、展望台から宇部市を一望することができる。土日・祝日のみ開いているとのこと。

上から旧桃山一号配水池監視廊入口、桃山配水計量室、渡辺翁記念会館

photo01

桃山配水計量室
photo02

旧桃山一号配水池監視廊入口
photo03

桃山三号配水池

データ

住所:山口県宇部市西桃山
竣工:1924(大正13)年
撮影:2007(平成19)年11月

参考文献

  1. 現地説明板

リンク

  1. 宇部市ガス水道局 水道事業部宇部市の水道登録有形文化財

作成日:2013/8/9、最終更新日:同左

inserted by FC2 system