新世界
概要
「新世界」とは福岡県久留米市にある飲食店街の名前だ。中心市街地の一画に木造2階建ての長屋が平行配置で密集し、狭い路地に大衆的な食堂や酒場などが並んでいる。昭和時代の飲み屋街がこれほどの規模で残っているのは今時珍しい。ただし、現在は営業を止めた店が少なくない。
この地区は、終戦直後の昭和20年代初頭に生活物資を供給するバラック市場として成立したところで、当初は「新興市場」と呼ばれていた。昭和30年代後期には歓楽街として栄えるも、文化街という新たな歓楽街の台頭に伴い、新世界の方は徐々に店の数が減って衰退した次第である(リンク1)。
過去、再開発計画は何度か持ち上がったようだが、2007(平成19)年にようやく事業承認に至り、翌年、計画の第1期として新世界の東半分が解体され、2012(平成24)年に19階建ての高層マンションが竣工した。2期では残りの西半分も建て替えられる予定である(リンク2・3)。
データ
住所:福岡県久留米市六ツ門町
撮影:2013(平成25)年12月、2014(平成26)年1月
リンク
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作成日:2014/4/16、最終更新日:同左