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放射線影響研究所

概要

放射線影響研究所(放影研)とは、放射線が人体に及ぼす影響を調査する日米共同の研究機関で、広島市と長崎市に研究所を構えている。1947(昭和22)年にアメリカが設立した原爆障害調査委員会(ABCC)が前身で、1975(昭和50)年に現在の組織に再編された。被爆者の治療ではなく調査を行う機関だったことを巡り、ABCCの時代は強い批判を受けていたが、ここではその問題には深入りせずに建築デザインに注目したい。

広島研究所を構成している細長いヴォールト型の建物は米軍のいわゆる「かまぼこ兵舎」の再利用と思われる。ここに軍の施設があったのではなくて、研究所の建設にあたり兵舎用資材の提供を受けたのだろう。ヴォールト型はシンプルな構造で強度が高くて大空間が確保できるなどの利点があり、早急な建設が求められる軍の施設に適した形態だ。日本国内に数カ所しかないかまぼこ兵舎の再利用の中で、放影研は最大規模の事例である。

データ

住所:広島市南区比治山公園5-2
竣工:1950(昭和25)年
撮影:2006(平成18)年8月
備考:外観の見学は常に可能。毎年8/6にはオープンハウスが行われている。

リンク

  1. 放射線影響研究所
  2. 放射線影響研究所 建築マップ
  3. 放影研60年 中国新聞
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