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旧西日本シティ銀行六本松支店

概要

西日本シティ銀行は、2004(平成16)年に西日本銀行と福岡シティ銀行が合併して誕生した福岡市を本拠地とする地方銀行である。その福岡シティ銀行はもともと福岡相互銀行という名前だった。建築家の磯崎新氏は福岡相互銀行当時の本店といくつかの支店を設計しており、六本松支店はそのひとつとして1971(昭和46)年に竣工した。

建物は鉄骨造の地上2階建て。全てが1.2mグリッドのモジュールに規定され、外壁も同寸法のアルミパネルに覆われている。また、コーナーを円形に納めて物体の形状を消し去ろうとするなど、徹底して幾何学的・抽象的な方法論でデザインされている。

西日本シティ銀行に移行後も六本松支店はしばらく使われていたが、支店の統廃合により銀行の所有から離れ、2010(平成22)年頃は青果店が入っていた。世界的巨匠のポストモダン建築が八百屋に変貌するとは、それはそれで面白い状態であったが、2012(平成24)年の末頃に解体されてしまった。これで磯崎氏が手掛けた支店群は全て消滅し、博多駅前の本店が残るのみである。

データ

住所:福岡市中央区草香江2-1-1
設計:磯崎新 / 磯崎新アトリエ
竣工:1971(昭和46)年
撮影:2003(平成15)年8月、2012(平成24)年1月
備考:現存せず

リンク

  1. 建築家日々雑感磯崎 新
  2. 西日本シティ銀行本店 筆者が「建築マップ」に発表した記事。本店と支店群を紹介している。

参考文献

  1. 『建築ガイドブック 西日本編』新建築社

作成日:2013/5/5、最終更新日:同左

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