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中央市場

概要

中央市場は北九州市門司区にある古い市場で、歴史を遡ると1919(大正8)年頃に設置された門司救護会日用品市場という公設市場を発端とする。もっとも、この地域は戦災に遭っているので現在の建物は戦後のものと思われる。狭い通路の両側に店舗が軒を連ね、シャッターが下りた部分が目立つものの、営業中の店舗は商品が溢れ、活気が感じられる。通路は若干折れ曲がりながら延びていて完全には先を見通せない。その微妙に見え隠れするところや狭い通路の濃密さが空間的な魅力である。

店舗の構造は、外側の外壁を見るとCB造に思えるが、それだと内側(店側)の開口部が説明できないので、おそらく鉄筋コンクリート造ではないだろうか。ただ、一部は木造家屋も混ざっている。階数は基本的に2階建てで、店ごとに3階を増築している。アーケードは鉄骨造で、通路から覗き見た印象では2階の屋上スラブまたはパラペットの上に架けているようだ。

データ

住所:福岡県北九州市門司区老松町
撮影:2007(平成19)年12月、2011(平成23)年11月

参考文献

  1. 『北九州の近代化遺産』北九州地域史研究会、弦書房

作成日:2013/11/10、最終更新日:同左

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