銅座市場
概要
銅座市場近くの銅座川
しかし、長崎市は暗渠を構成するコンクリート床版の老朽化や防災対策を理由に、市場を移転した上で暗渠を撤去する方針を決め、市場側と長年にわたり交渉を続けてきた。同じく暗渠の上に建っていた大黒・恵比須市場の撤去が実現したこともあり、銅座市場についても近い将来の撤去が予想される(リンク3)。
長い間親しまれた場所が無くなるのは寂しいことではあるが、耐用年数と災害対策を考えると、撤去はやむを得ないであろう。一方、銅座川の川底に敷かれている石畳は1886(明治19)年に施工されたものであり(リンク5)、河川をオープンにして土木遺産を活用した親水空間を造れば、新たな観光スポットとして期待できる。
銅座市場は歓楽街の中にあるが、市場そのものは食料品などの小売店が並ぶ昔ながらの商店街だ。地味な入口から中に入ると、狭い通路の両側に商品を雑然と積んだお店が並んでいて、数十年前にタイムスリップしたかのような感覚に陥る。古いデザインの看板類も魅力的だ。通路は2層分の吹き抜け空間で、屋根は木造だと思われるが、天井にボードが張られているので小屋組は目視できない。
データ
住所:長崎市銅座町
竣工:1951(昭和26)年
撮影:2011(平成23)年7月
リンク
- 長崎んことばかたらんば > 長崎銅座市場
- 長崎年表 > 長崎年表冩眞舘 > 銅座川
- 正しい休日の過ごし方 > 銅座市場も閉鎖・・・
- 建築マップ > 長崎市の木造市場 筆者が「建築マップ」にUPした長崎市の木造市場をまとめた記事
- 土木遺産 in 九州 > 土木遺産目録 > 長崎県 > 銅座川暗渠部,護岸
作成日:2014/4/20、最終更新日:同左