富野新市場
概要
福岡県北九州市小倉北区の上富野地区は狭い道が入り組んだ古いまちなみで、小規模な木造市場が筆者が確認した範囲では3軒あった。富野新市場はそのひとつだ。名前に「新」が付いているのは、先に富野市場が開業していたからだと思われる。
富野新市場は木造2階建て切妻屋根の細長い建物で、中心を2層吹き抜けの通路が貫通し、その両側に店舗が並んでいる。付随する建物もあるが、基本的にはこの大きな細長い建物が市場の大部分を占める。平行する2棟の間にアーケードが架かるのではなく、ひとつの建物を通路が貫く構造である。筆者が訪れたのが休日の夕方だったので断言はできないものの、訪問時（2010・平成22年）において営業中の店舗は極めて少ないようだ。
建築的な特徴は2層吹き抜けの通路なのだが、通路の1階天井にあたる部分に小鳥の侵入防止と思われる網や天井板が張られ、上部空間があまり見えないのが残念だ。かといって、昭栄町市場のように吹き抜けを増築で塞いだりもしていない。こうした状況からは店主達は吹き抜け空間を持て余していた印象を受ける。
データ
住所：福岡県北九州市小倉北区上富野2
撮影：2010（平成22）年11月
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作成日：2014/5/8、最終更新日：同左
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