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末広橋梁(黒橋)

概要

末広橋梁は、三池炭鉱専用鉄道(三池鉄道)の早鐘踏切〜宮原踏切間の切り通しに架かる跨線橋だ。構造形式はボウストリングトラス橋。跨線橋なので厳密には鉄道構造物ではないが、鋼材にレール、床版に枕木が使われており、おそらく三池鉄道の資材を流用したと思われる上、沿線の景観上も重要な存在であり、「三池炭鉱専用鉄道 本線」のカテゴリで取り上げる。

この橋の末広橋梁という正式名称はほとんど知られておらず、地元では黒橋との通称で呼ばれている。簡素な造りや錆びた外観から古い橋と思いきや竣工は1955(昭和30)年。古い形式であるボウストリングトラス橋が戦後に建設されたのは比較的珍しいのではなかろうか。また、鉄道模型誌『RM MODELS』1996年6月号にこの橋の図面が載っているとのこと(筆者は未見)。なお、三池鉄道の万田駅〜妙見駅間にも黒橋という跨線橋があるので混同しないよう注意されたい。

データ

住所:福岡県大牟田市宮原町
竣工:1955(昭和30)年
撮影:2006(平成18)年7月

リンク

  1. くうねるあそぶ♪~NO RUINS,NO LIFE. ~古レール造りの道路橋と宮原坑
  2. ボウストリングトラス ウィキペディア

上から末広橋梁、三池炭鉱宮原坑

参考文献

  1. 『筑後の近代化遺産』九州産業考古学会筑後調査班、弦書房
  2. 『ファンクラブ通信』Vol.25、NPO法人 大牟田・荒尾炭鉱のまちファンクラブ

作成日:2013/1/20、最終更新日:2014/12/29 記事名を「くろばしとその周辺」から「末広橋梁(黒橋)」に改称し、内容を橋梁のことのみに修正。

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