西日本鉄道 宮地岳線の旧線(廃線)
概要
このカテゴリの冒頭で述べた通り、博多湾鉄道汽船が1925(大正14)年に宮地岳線を全線開通した当初、宮地岳駅は廃止時点とは異なる場所にあった。それは宮地嶽神社の第2駐車場付近である。1951(昭和26)年に路線が津屋崎駅まで延伸された際、宮地岳駅は参道沿いに移転し、同駅付近のルートも津屋崎方向へ変更された。この旧宮地岳駅に至る部分を本稿では「旧線」と呼ぶ。
旧線と延伸後の路線は、西鉄福間駅から宮地岳側へ少し進んだ地点に架かる跨線橋の下で分岐している。そこから旧宮地岳駅までGoogleマップの計測で約560mだ。旧宮地岳駅の痕跡は見られないが旧線跡には築堤とふたつの橋梁跡が現存。一部は道路になっている。旧線の周辺は主に田畑で、その中に住宅やアパートが点在している。
橋梁はどちらも水路に架かっていたもので、分岐点付近の方は元の橋台を利用して歩道橋に架け替え済み。もう一方は橋台だけが残る。
右(東)に分岐したラインが旧線
マーカー左:2代目宮地岳駅、右:初代宮地岳駅
データ
住所:福岡県福津市宮司
竣工:1925(大正14)年頃
撮影:2010(平成22)年4月、2011(平成23)年12月
備考:スライドショーの写真に線路内に立ち入っているものがあるが、宮地岳線が廃止された後の撮影である。
リンク
- Web otchee!! > 遺構に行こう > 西鉄宮地岳線 > 西鉄宮地岳線旧線
作成日:2013/2/10、最終更新日:同左