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西鉄313形電車

概要

西日本鉄道(西鉄)の313形電車は、近畿車輛によって1952(昭和27)年に製造された。2両1編成とする4編成がまず大牟田線(現・天神大牟田線)に導入され、1977(昭和52)年に4編成とも宮地岳線(現・貝塚線)に転属。2007(平成19)年、宮地岳線が部分廃止に伴い貝塚線に改称された後、3編成が廃車・解体。西鉄最古参となった最後の1編成も2015(平成27)年1月24日をもって運行を終了した。

313形は、日本の鉄道車両では初めてモノコック構造が採用された点で技術史的に特筆すべき車両である。当初、313形は2扉だったが、宮地岳線に転属後、中扉を設けて3扉になった。この他、外観上の大きな変化としては、台車の更新、冷房化、前照灯の改造、前面方向板取り付け位置の変更等が挙げられる。なお、いちおう西鉄300形の続き番号となっているものの、両形式は別物だ。

車体の色については、大牟田線導入時はベージュとマルーンのツートンカラーで、宮地岳線に転入した際、オキサイドイエローにボンレッドの帯へと変わった。帯は転入当初は細く、後年にやや太くなっている。西鉄は、313形引退イベントの一環として、旧塗装色に復活させた車両を2014(平成26)年5月から翌年1月のラストランまで運行した。

本稿にはこの2種類の車体色の写真を掲載している。オキサイドイエロー+ボンレッド帯は宮地岳線が部分廃止となる直前の撮影で、場所は西鉄新宮~津屋崎間。当サイト「西日本鉄道 宮地岳線」コーナー内の各記事から313形の写真をピックアップしたものである。一方、旧塗装色のベージュ+マルーンは貝塚駅、香椎花園前~唐の原、三苫〜新宮間の3ヶ所で撮影した。

運用終了後、313形は貝塚駅に隣接する多々良車両基地に置かれており、敷地境界のフェンス越しや車両基地の横を通過中の電車内から見ることができる。2015年2月現在、313形を保存するか否か西鉄からの公式発表は出ていない。

データ

製造:近畿車輛
製造年:1952(昭和27)年
撮影場所:西鉄宮地岳線/貝塚線の沿線(福岡県福岡市東区、糟屋郡新宮町、古賀市、福津市)
撮影:2007(平成19)年3月、2014(平成26)年8月、2015(平成27)年1月・2月

リンク

  1. 西鉄くらしネット
  2. にしてつWebミュージアム
  3. 西鉄313形電車 ウィキペディア

作成日:2014/9/15、最終更新日:2015/3/1 説明文を更新、スライドショーに4枚追加。

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