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長浜第二公団住宅

概要

福岡市中央区長浜には第一から第三まで3棟の市街地住宅が建設された。ただし、筆者が訪れたとき第一は既に建て替え済みであり、撮影できたのは長浜第二および第三公団住宅である。その後、2012年9月に第二の解体工事が始まり、現存しない。

長浜第三公団住宅は1966(昭和41)年に竣工した。地上10階建てで、1~2階に事務所、3~10階に住宅が入っている。住戸数は104。住戸階の全体的な平面はロの字型になっていて、四辺とも住戸は外向き、内側の吹き抜けに廊下が面する。内側にエレベーターシャフトがあるとはいえ、四方を廊下で囲まれた吹き抜け空間は見応えがあった。大阪市の 瓦屋町団地によく似た平面計画で、このようなタイプは九州の公団住宅には少なく珍しい。

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プレイロット(遊び場)と物干し場がある屋上も最後まで開放されていた。ただ、滑り台やジャングルジムの鋼製遊具は撤去済み、平均台といったコンクリート製遊具は残っていた。この点は他の市街地住宅と同じである。また、当時の担当者のちょっとした遊び心だろうか、屋上に設置された衛星放送のパラボラアンテナには、住宅・都市整備公団時代のシンボルマークであるカモが描かれていた。筆者は福岡市の長浜第二公団住宅、 上西町公団住宅、アーベイン長住と北九州市の黒原公団住宅の計4ヶ所でカモマーク入りアンテナを発見している。

上:長浜第三公団住宅、下:長浜第二公団住宅

データ

住所:福岡市中央区長浜2-2
竣工:1967(昭和42)年
撮影:2009(平成21)年12月、2010(平成22)年7月、2011(平成23)年9月、2012(平成24)年11月、2013(平成25)年4月
備考:現存せず

作成日:2010/10/25、最終更新日:2013/12/10 写真の差し替え・追加、文章の修正

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