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徳義炭鉱

概要

福島は九州北西部の伊万里湾の外側に浮かぶ島である。島内に露頭があったので石炭の存在は古くから知られており、採炭は江戸時代には始まっていた。主に家庭用や煮干の加工用、そして伊万里の窯業向けに使用されていたという。明治〜昭和時代における島内の主な炭鉱は、北部の鯛之鼻炭鉱、中部の徳義炭鉱、南部の福島炭鉱の3カ所で、他にも複数の中小炭鉱が操業していた。

徳義炭鉱は1941(昭和16)年に開坑、1944(昭和19)年に出炭を開始する。昭和30年代になると、坑道が深くなりすぎたことから坑内合理化のために福島炭鉱と海底坑道の接続を図り、坑口集約化が完了した1961(昭和36)年をもって徳義炭鉱としての歴史は終わる。島内で最後まで操業していた福島炭鉱も1972(昭和47)年に閉山した。

現在の福島は棚田が美しい島として有名だ。海面に佇む徳義炭鉱の朽ち果てた桟橋と周囲の棚田との対比に、時の流れを感じずにはいられない。

データ

住所:長崎県松浦市福島町浅谷免
撮影:2009(平成21)年5月

参考文献

  1. 『福島町郷土誌』福島町郷土誌編纂委員会

水色マーカー上から飛島炭鉱、徳義炭鉱、向山炭鉱

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