中央区大宮の廃鉄塔
概要
福岡市中央区の市街地、マンションなどが建ち並ぶ一画に、送電線とつながっていない孤立した鉄塔が1本だけ建っている。高さはやや低めだが、形状は明らかに高圧送電用の鉄塔だ。下部に付いているプレートの「川上重留一号線 一五六 大.10.6」との記述から、川上重留一号線という送電線の156番目の鉄塔であることは分かるが、1921(大正10)年6月が送電線の設置年または運用開始年か、それともこの156番の鉄塔の設置年なのか、いずれの時期を意味するのかは分からない。さらに、同線が廃止された後、なぜこの鉄塔だけ残っているのかも不明である。周囲に碍子が置かれているところを見ると、かつては碍子の耐久性などのテストに使用していたとも考えられるが、現状はほぼ放置状態といってよい。
データ
住所:福岡県福岡市中央区大宮1-3
竣工:1921(大正10)年?
撮影:2012(平成24)年4月
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作成日:2014/12/9、最終更新日:2014/12/12