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旧明治紡績戸畑工場

概要

福岡出身の石炭資本家である「筑豊御三家」の安川家は、安川電機など炭鉱以外の事業もいくつか興している。明治紡績もそのひとつで、1909(明治42)年に同社戸畑工場が竣工。1937(昭和12)年には1200人が働いていたという。しかし、1940(昭和15)年に国策による企業統合で現在のシキボウに合併されて創業家から離れることになる。戸畑工場は1955(昭和30)年に操業を終え、土地・建物は他社に売却された。

『北九州の近代化遺産』(弦書房)によると工場の痕跡は3ヶ所に残っていて、そのうち筆者は2ヶ所を確認した。ひとつは元は大きなレンガ造建築だったのだろうが、防火壁で区画されたL字型部分のみ残り、日本溶接協会が使用していた(後に解体され、現存しない)。もうひとつは木造で、これも本来は工場特有の大規模なノコギリ屋根建築だったものが、レンガ造の防火壁で区画された一部分のみ現存し、民間企業の所有になっている。

データ

住所:福岡県北九州市戸畑区牧山新町
竣工:1909(明治42)年
撮影:2008(平成20)年8月

参考文献

  1. 『北九州の近代化遺産』北九州地域史研究会編、弦書房

リンク

  1. 産業考古学研究室近代化産業遺産総合リスト戸畑区


作成日:2013/11/25、最終更新日:2013/11/28

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