小ヶ倉ダム
概要
小ヶ倉(こがくら)ダムは大正末期に完成した長崎市の水道用ダムである。構造は重力式コンクリートダムで、堤体は御影石貼り仕上げ。大きさは堤高 41.2m、堤頂長 135.6m。土木史的には、長崎市内に1903(明治36)年に完成した本河内高部および低部堰堤の方が我が国最初期の近代ダムとして有名だが、小ヶ倉ダムも重要な土木遺産である。副堰堤の曲線も美しい。また、ダムと同時に架けられた管理橋も見逃してはならない。ダムの設計には「近代水道の父」と言われる中島鋭治が関わっているが、関与の程度は筆者が調べた範囲ではよく分からなかった。顧問と記述するサイトもある。
なお、長崎県諫早市の小ヶ倉(おがくら)ダムと混同しないよう注意のこと。
データ
住所:長崎市上戸町4
竣工:1926(大正15)年
撮影:2010(平成22)年2月
備考:2009年度土木学会推奨土木遺産、国登録有形文化財
リンク
- 土木遺産in九州 > 土木遺産目録 > 長崎県 > 小ヶ倉(水道)堰堤
- 景観デザインを目指せ > 小ヶ倉水道堰堤
- 小ヶ倉ダム 文化遺産オンライン
- 小ヶ倉ダム・小ヶ倉ダム管理橋 長崎県の文化財
- 日本建設業界連合会 > CE建設業界バックナンバー > 2003年4月号 > 小ヶ倉ダム
作成日:2012/6/29、最終更新日:同左