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渡辺翁記念会館

概要

宇部市はまず炭鉱の街として栄えた。現在の宇部興産の発端である沖ノ山炭鉱を創業した渡辺祐策(わたなべすけさく)は、石炭が枯渇する日を見据えて炭鉱経営で得た利益で石炭産業以外の企業群を設立する。炭鉱閉山後の多くの旧産炭地が経済的に疲弊する中、宇部市が工業都市として今も発展しているのは渡辺祐策の先見の明によるところが大きい。

渡辺翁記念会館は渡辺が関連した企業群が宇部市に寄贈した市民ホールである。設計は村野藤吾で、彼の戦前における最高傑作とその評価は高い。市の恩人の名前を冠して建築的にも優れた同会館を宇部市は現在も適切にメンテナンスして使っている。築20〜30年での建て替えも珍しくない我が国で、市民ホールのような大型の公共施設が戦前から使い続けられている希有な事例である。

データ

住所:山口県宇部市朝日町8-1
設計:村野藤吾
竣工:1937(昭和12)年
撮影:2007(平成19)年10月
備考:国指定重要文化財

リンク

  1. 渡辺翁記念会館 宇部市
  2. 渡辺祐策 ウィキペディア
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