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スライドショー 27枚

段ボール製D51形蒸気機関車

概要

デゴイチの愛称で呼ばれるD51形は、鉄道マニアではない一般の人々の間で最も人気と知名度の高い蒸気機関車といっていいだろう。長崎県南島原市在住の段ボール工芸家 島英雄氏は、段ボールでこのD51の原寸大模型を製作した。原寸大だけあって寸法は全長19,730mm(機関車+炭水車)、全高3,980mm、全幅2,860mmという大きさで、使用した段ボールの量はミカン箱換算で約4,000箱にもなる。

この段ボール模型は組み立て式なので分解して移設が可能。地元の長崎県を皮切りに各地で巡回展が行われている(スケジュールはリンク1を参照)。本稿には2014(平成26)年7月13日~8月11日まで(公開組み立て・解体期間を除く)、福岡市の商業施設イムズに展示されたときの写真を掲載している。ただし、設置スペースの都合上、イムズでは炭水車(テンダー)を省略した状態で展示された。また、ヘッドマークは展示場所に応じて作っているらしく、ここでは「天神イムズ INTER MEDIA STATION」と掲げられている(写真01)。イムズとはINTER MEDIA STATIONの頭文字IMSのカタカナ表記だ。

模型に付いているナンバープレート「D511162」(写真02)はD51形1162号機を意味するが、これは国鉄所有機のラストナンバー1161の次であり、実物の歴史に敬意を表している。「門」の略号は九州の中心的な機関区である門司機関区(福岡県北九州市)の所属を示す(写真02)。国鉄時代、門司機関区の隣には門司鉄道管理局(門鉄)があり、同管理局管内の蒸気機関車は前頭部両側面の除煙板(デフレクター)が独特の形をしていることで有名だった。除煙板の下半分を切り取ったその形状は門鉄デフと呼ばれ、段ボール模型でも正確に再現されている(写真03)。

ちなみに、実物のD51設計者の島秀雄氏と段ボール模型製作者の島英雄氏は、漢字が1字異なるだけで読みは同じである。実際、英雄氏は子供の頃に秀雄氏と何度か会って話をしたことがあるという(展示会場のパネルより)。

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【03】

データ

製作:島英雄
撮影場所:福岡県福岡市中央区天神1-7-11 イムズ地下2階
撮影:2014(平成26)年7月

リンク

  1. D51 蒸気機関車 原寸ダンボール模型を作る 製作者のサイト
  2. @shimatetsu1067 製作者のツイッターアカウント
  3. 天神経済新聞天神に段ボール製の蒸気機関車「D51」登場-公開制作も
  4. 国鉄D51形蒸気機関車除煙板島秀雄 ウィキペディア

作成日:2014/9/14、最終更新日:同左

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