三菱古賀山炭鉱 竪坑櫓
概要
古賀山炭鉱の竪坑櫓は大正時代の竣工と思われる。現在、櫓の周囲はセメント工場の敷地になっている。
鉄筋コンクリート造の櫓といえば志免炭鉱や三池炭鉱四山坑(現存せず)が知られている。この二つは、上部に巻揚機室を持つワインディングタワー式で柱は全て垂直であるのに対して、古賀山炭鉱の櫓は柱が斜めになっている。これは三池炭鉱宮原坑をはじめ竪坑櫓としては最もポピュラーな形だが、構造はほとんどが鉄骨造であり、鉄筋コンクリート造は極めて珍しい。
データ
住所:佐賀県多久市東多久町大字別府
竣工:大正時代
撮影:2006年8月
カメラ:Nikon D50 + SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC