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三井三池炭鉱 宮浦坑 材料降下坑等

概要

このページでは煙突、大斜坑以外の宮浦坑の遺構などを紹介する。大斜坑に平行して存在する材料降下坑と呼ばれる斜坑は、採掘作業に必要な資材類を運ぶために使われていた(写真01)。開坑年は分からないが、坑口の周囲がレンガ造ということは、かなり古いものとみていいだろう。現在、坑口前には資材輸送用の列車(鉱車)が置かれ、操業時の雰囲気を感じることができる。複線の大斜坑に対して材料降下坑は単線で、坑口の寸法も小さい。

大斜坑と材料降下坑の坑口周辺は、鉄筋コンクリート構造物で覆われている(写真02)。おそらく何か大きな施設の基礎だと思うが、現地説明板にもこの部分の名称は記載されておらず、詳細は分からない。ピロティ状の内部空間は、坑内で使っていた機械類の展示場となっているが、その奥にはレンガ造と石造の壁や用途不明の出入口が見えるので(写真03)、この構造物は80年の操業期間中に増改築が繰り返されたことが分かる。構造物上部の突起物は、おそらく設備の基礎ではなかろうか。

この構造物のすぐ近くには、宮浦坑の操業が始まる1888(明治21)年に第一竪坑櫓が建設されたが、戦後に解体されて残っていない。その跡地にあるのは、櫓の基礎を模して後年に作ったモニュメントに過ぎないので、誤解しないよう注意されたい(写真04)。

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【04】

データ

撮影:2014(平成26)年5月

作成日:2014/10/22、最終更新日:同左

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