旧特牛製氷所
概要
旧特牛（こっとい）製氷所は、下関市豊北町の特牛港という漁港の近くにある建物だ。製氷所として建てられた後、製網所に転用されたといわれているが、筆者が訪れた時点では何かの資材倉庫というか半ば放置状態になっていた。製氷所と製網所、どちらの用途も漁業に欠かせないものであり、この建物には漁業関連の産業遺産としての価値がある。
山口県の近代化遺産リストによれば昭和初期の建設とのこと。構造は鉱滓（こうさい）レンガの組積造である。施設は切妻屋根の大小２棟で構成され、大きい方は作業場、小さい方は1階が作業場か倉庫で2階は事務所と思われる。所有者が見栄えを意識したのか、2棟とも道路側の外壁のみモルタル仕上げになっている。また、大きい方には越屋根が付いている。
データ
住所：山口県下関市豊北町神田特牛
竣工：昭和初期
撮影：2006（平成18）年9月
作成日：2012/9/22、最終更新日：同左
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