ニッカウヰスキー門司工場倉庫
概要
現在、ニッカウヰスキーはアサヒビールの子会社になっており、ニッカウヰスキー門司工場では焼酎を製造している。その倉庫に使われているレンガ建築は、もともと大里(だいり)製粉所の倉庫として1916(大正5)年頃に竣工したものだ。大里製粉所は、戦前に権勢を誇った神戸の貿易商 鈴木商店が門司に築いた工場群のひとつで、製粉所関係で現存するのはこの倉庫だけとなった。ごく普通の切妻屋根の倉庫建築だが、これだけ並ぶと見応えがある。
なお、下記リンク先の記事には、ニッカウヰスキー門司工場は鈴木商店大里酒精製造所が発端である旨が書かれているが、その建物は門司工場の醸造棟として今も使われていて、前面道路(国道199号線)から部分的に見ることができる。大里酒精製造所は合併を繰り返して会社名が何度も変わり、1960(昭和35)年に協和発酵と合併、2002(平成14)年に同社酒類部門がアサヒビールに譲渡され、2006(平成18)年にニッカウヰスキーと合併、現在に至る。
データ
住所:福岡県北九州市門司区大里本町3-1
竣工:1916(大正5)年頃
撮影:2007(平成19)年12月
参考文献
- 『北九州の近代化遺産』北九州地域史研究会編、弦書房
リンク
- 北九州イノベーションギャラリー > ニッカウヰスキー株式会社門司工場
- アサヒの焼酎 > 焼酎ができるまで > 門司工場での製造工程 > 門司工場について
- 鈴木商店 ウィキペディア
作成日:2013/11/17、最終更新日:同左