旧 サッポロビール九州工場 醸造棟・組合棟・倉庫

概要

このページでは、旧サッポロビール九州工場の醸造棟、組合棟、第1・第2倉庫だった建物を紹介する。ただし、写真は醸造棟ばかりを撮っていて、組合棟は醸造棟と一緒に写っているので何枚かはあるものの、倉庫の方は赤煉瓦交流館にリノベーションされる以前の1枚しかない。

旧醸造棟は、7階建というレンガ造にしてはかなりの高層建築物だ。基本設計はドイツのゲルマニア社で実施設計は林栄次郎と考えられている。内部には、操業を始めた大正時代当時にドイツから導入した醸造設備が現存する。普段は非公開だがときどき一般公開されており、筆者も見学会に参加して昔の醸造設備を興味深く拝見した。また、内部空間自体もユニークで、レンガ造といわれているものの、コンクリート造や鉄骨造が混在しているように私の目には見えた（内部の写真は無し）。

醸造棟に付属する旧組合棟は、もともと変電施設だったものをサッポロビール時代に組合事務所に転用したとのことである。これも基本設計はドイツのゲルマニア社、実施設計は林栄次郎と推定される。

第1・第2倉庫はごくシンプルな建物だ。設計者は不明。

データ

基本設計：ドイツ ゲルマニア社（推定）
実施設計：林栄次郎（推定）
竣工：醸造棟・倉庫 1913（大正2）年、組合棟 1917（大正6）年
撮影：醸造棟・組合棟 2007（平成19）年5月・12月、倉庫 2005（平成17）年4月
備考：倉庫の設計者は不明

作成日：2012/9/22、最終更新日：同左