部埼灯台
概要
部埼(へさき)灯台は、江戸幕府がイギリスと締結した大坂条約に基づいて建設された5灯台のひとつである。この条約で関門海峡の日本海側に設置されたのが六連島灯台、瀬戸内海側が部埼灯台だ。両灯台ともお雇い外国人第一号のブラントンの設計による同じデザインだが、部埼灯台の方が1895(明治28)年にフランスから輸入したフレネルレンズが現在も使われているなど歴史的価値が高く、Aランク保存灯台 ※ に選ばれている。
※ 海上保安庁が歴史的・文化的価値が高い灯台をA〜Dの4段階で評価したもの。
また、灯台の隣には石造の吏員退息所(灯台職員の官舎)も残っている。現在は信号施設に転用されて屋根は架け替えられているが、外壁は当時のままのようだ。
データ
住所:福岡県北九州市門司区白野江字部埼
設計:リチャード ヘンリー ブラントン(Richard Henry Brunton)
竣工:1872(明治5)年
撮影:2006(平成18)年10月
リンク
- 部埼灯台、リチャード・ブラントン、保存灯台 ウィキペディア
参考文献
- 『九州遺産 近現代遺産101』砂田光紀、弦書房