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承天寺通り

博多千年門が建っている市道は、博多駅が祇園交差点付近から現位置に移転した際の区画整理事業に伴い、承天寺の境内を分断して新たに設けられたものだ。当初の計画では、御供所町交差点から先も複数の寺社の境内を貫いて延伸する予定だったが、実現しないまま中途半端な形で終わっている。2013(平成25)年、「承天寺通り」という愛称がこの市道に付けられた。

博多千年門は、市道が承天寺の境内を縦断する博多駅側の起点に位置しており、門の建設に併せて承天寺の貫通区間も整備された(冒頭の地図、赤線の濃い部分)。具体的には、2車線道路を御供所町交差点からの一方通行の1車線に変更し、車道を狭くした分、歩道が広くなった。車道は緩やかにクランクさせ、随所に植栽や庭石を配置、道路境界の塀も建て替えるなど、車の通行を抑制した上で、境内と調和した景観に生まれ変わっている。

ただ、このように整備したのはよいが、承天寺通りの起点である博多駅前1丁目交差点の位置が観光客には少々分かりにくい上、同交差点から門までの区間(地図上の薄い赤線)はビジネス街の平凡な裏通りに過ぎず、観光ルートとしての魅力に欠ける。今後、案内板の設置や電線の地中化といった整備が求められよう。また、門の前の信号機は仕方ないにしても、周辺の自動販売機や駐車場のサインはやはり興醒めであり、福岡市は撤去する方向で土地所有者等との協議が望まれる。

データ

撮影:2014(平成26)年3月

リンク

  1. 博多の魅力新しい名称は「承天寺通り」に決定

作成日:2014/4/19、最終更新日:2014/8/9 博多千年門と承天寺通りを別ページに分離

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