赤坂門市場

概要

赤坂門市場は福岡市中央区にある古い市場（商店街）だ。建物の正確な竣工年は不明だが、外観から判断すると昭和20～30年頃と思われる。大正通り側は白い壁面を立ち上げてモダンなイメージを演出しているものの、反対側に回れば木造2階建て（一部平屋）の2棟の長屋が平行に並んでいることが分かる。内部は2棟に挟まれた狭い通路に店舗が並んでいて、頭上には木造アーケードが架かっている。ここに入った瞬間、まるで戦後初期にタイムスリップしたような感覚に陥るだろう。幅が狭いだけに濃密な空間だ。全体的に老朽化が著しいが、半透明の波板で拡散した光のおかげで荒んだ印象は受けない。

ただし、店舗はシャッターを下ろしたままのところが目立つ。筆者が確認した限りでは、場所的に有利な両端の青果店、内部では美容室や地元で有名なお好み焼き屋「ふきや」が営業を続けている。

データ

住所：福岡市中央区赤坂1-9
竣工：戦後初期？
撮影：2010（平成22）年8月、2011（平成23）年7月

リンク

1. 建築マップ ＞ 赤坂門市場　本稿とほぼ同じ内容だが写真は大半を差し替えている。

作成日：2013/7/7、最終更新日：同左