香春中津原2号橋梁
概要
香春中津原(かわらなかつばる)2号橋梁は、平成筑豊鉄道田川線の柿下温泉口駅〜勾金駅間に位置するレンガアーチ橋である。同線に多数存在する“下駄っ歯"橋梁群のひとつ。下駄っ歯とは、将来の複線化を想定して幅員を拡張しやすいよう橋の側面を凹凸状にした状態をいう。結局、田川線は複線化されずに橋は下駄っ歯のまま残った。
アーチ周縁部の下駄っ歯が人為的に全て削られていたり、内部にペンキで絵が描かれていたりと、状態は極めて悪い。おそらく通学路なのでこのような措置がとられたものと推測する。決して悪気はないのだろうが、地域の鉄道を一世紀以上も支え続けた構造物に対する敬意が感じられないのが残念である。
データ
住所:福岡県田川郡香春町大字中津原
竣工:1895(明治28)年
撮影:2005年6月
カメラ:Panasonic LUMIX DMC-FX1
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作成日:2012/3/18、最終更新日:同左