勾金駅
概要
勾金(まがりかね)駅は平成筑豊鉄道田川線の駅である。建物財産標によると現在の駅舎は1917(大正6)年の竣工。駅自体は路線と同じく1895(明治28)年の開業なので、少なくとも1回は建て替えられていることになる。開業当初の駅名は香春(かわら)駅といい、1943(昭和18)年に勾金駅と改称された。
路線開業当時の姿を維持している油須原駅と比べると、下屋付きの油須原駅に対して勾金駅の屋根は一体的に造られているという違いがある。また、柱上部のディテールは共通している。現在の勾金駅は、真ん中から半分に減築されて建物には飲食店が入居し、撤去側に建てられた簡易な鉄骨造の建屋が待合いスペースになっている。つまり、従来の駅舎は駅機能を失っている状況だ。
かつては貨物駅の夏吉駅まで支線が延びていた他、これを一部利用する形で日本セメント香春工場への専用線も存在し、勾金駅では貨物営業が行われていた。現在はすべて廃止されており、ただ広々とした構内がセメント産業全盛時代の面影をかすかに伝えている。
駅舎の近くにはレンガ造の危険品庫(ランプ小屋)が残っていて、今も倉庫として使われているようだ。これには建物財産標が付いておらず、建設年代は分からない。
データ
住所:福岡県田川郡香春町大字中津原
竣工:1917(大正6)年
撮影:2011年2月
カメラ:Nikon D50 + SIGMA 18-200mm F3.5-6.3 DC
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作成日:2012/3/25、最終更新日:同左