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原川橋梁(高原三連橋梁)

概要

原川橋梁は日田彦山線の呼野駅~採銅所(さいどうしょ)駅間のうち、採銅所駅のすぐ北に位置する。この区間は当時の小倉鉄道が1915(大正4)年に開業した東小倉駅~上添田駅(現・添田駅)間に含まれており、原川橋梁もその頃の竣工だろう。高原三連橋梁と呼ばれることが多いが、原川橋梁が正式名称である。

構造形式は3スパンの組積造アーチ橋で、アーチ部分(巻き立て)のみレンガ積み(巻き立て数は5重)、それ以外の部分は切石積みだ。この使い分けは小倉鉄道を起源とする日田彦山線の他のアーチ橋でも見られる。平成筑豊鉄道田川線の内田三連橋梁中津原橋梁などと比べると、原川橋梁は同じ三連アーチ橋ながら知名度が低いが、レンガと石のコントラストが美しく、見に行く価値は十分に備えている。

3スパンのうち河川が流れているのは中央のみで、左右は道路が通っている。ただ、竣工時からこの状態だったのかどうかは分からない。水上側の橋脚が2本とも三角形に加工されていることや、道路橋との位置関係を考えると、もしかしたら昔は両側か少なくとも片側が河川だった可能性は考えられる。

データ

住所:福岡県田川郡香春町大字採銅所
竣工:1915(大正4)年頃
撮影:2014(平成26年)年2月

上から原川橋梁、採銅所駅

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