団地セレクション 団地名 銘板 公団

概要

団地の名称を示すサインは、プレートやオブジェに記したものと、壁面に文字を掲げたものの2種類に大別できる。そのうち本稿では前者を「銘板」という括りで紹介する。オブジェや庭石は厳密には「板」ではないが一緒に扱うことにする。

例えば橋梁の銘板には名称の他、竣工年、設計者、施工者等の情報が記されているが、団地の銘板に記される文字は、団地名だけか、団地名と事業者名というパターンが大半を占め、竣工年や住所を記したものもときどき見かけるが数は少ない。設置場所はおおむね団地のメインエントランスで、サブ的な出入口がある場合はそちらにも置かれることがある。

団地の銘板は必ず設置されるわけではなく、存在しない団地も少なくない。筆者が見た範囲では設置率は公団が高くて公社・公営は低い。ただ、存在しない団地は後年に撤去されている可能性が考えられる。また、現存する銘板は必ずしも竣工当時のものとは限らず、後年にまったく新たに製作したり、旧来の銘板を活用して作り替えたケースがある。公団や公社は組織改編に伴う名称変更を何度か行っているので、銘板の事業者名と団地の竣工年を照合すればその判別ができる。

銘板は石材に文字を刻んだものが多い。最近改修された市街地住宅ではステンレスやアクリル製の銘板が見られるが掲載は見送った。本稿では日本住宅公団（現UR都市再生機構）の事例を収集している（分譲も含む）。それ以外の事業者（公社、公営、社宅等）は別記事を参照のこと。

掲載団地一覧（スライド順）

一覧表の事業者名は原則としてその団地が竣工したときの名称である。ただし、比較的近年に銘板／オブジェを新たに設置した場合は、その時点の事業者名とした。

作成日：2014/4/5、最終更新日：2015/12/20 北砂5丁目団地、常盤平団地、中登美第1住宅、富雄団地、内久宝寺アパート、千里青山台団地、青山台団地、鈴が峰第2住宅、鈴が峰第4住宅を追加。公団以外の事例を別記事に分割。